ウガンダ滞在記 2
野間裕加
1-4 わいろ?が横行
役人達は何かにつけて金品を要求してきます。特に外国人には多額の金品を要求してくることがあります。滞在中、私の飼っていた犬が村民をかみ怪我をさせたことがありました。翌日、警察官らしき人が被害者を連れて我が家を訪れ「2万ウガンダシリング(約1000円)を払えば丸く収める」と言ってきました。私は、「医療費と交通費を考慮しても多くて5千ウガンダシリング(約250円)だ」と反論し結局、それで解決となりました。しかし、都市部だとこのようにはいきません。少なくとも10万ウガンダシリング(約5000円)は要求されるようです。わいろ(?)が当たり前のように要求されるのは、これも一つの,たくましい文化なのかなあと思いました。
1-5 ウガンダはアフリカ一安全な国?!
ウガンダは1980年代から20年以上内戦がありました。その間、約3万人の子どもが誘拐され、子ども兵士として反政府軍に利用された悲しい過去があります。今でも私の住んでいた村の建物には多くの弾痕が残っていました。しかし、今では内戦は終わり外国から多くの支援を受けています。ウガンダの首都カンパラでは、高層ビルが立ち並び、乗り合いバスが行き来しています。沢山のビジネスマンが働いています。驚くことに、カンパラでは深夜女性が一人で歩いても大丈夫、と言われるほど治安が良かったです。ただしスリやぼったくり等の非暴力的な事件は珍しいことではないのですが…。
1-6 アルビノのウガンダ人は多い?!
「アルビノ」という言葉をご存知でしょうか。先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚が白い方のことを「アルビノ」といいます。ウガンダでは「アルビノ」の方によく出会いました。黒人社会の中では白い出で立ちのアルビノの方はとても目立ちます。そして、ウガンダでは、「アルビノの方の身体の一部を持っていると幸福になる」という、信じられないような迷信がありました。そのため、アルビノの方は夜などに襲われ手足を切断されるという事件がありました。残酷な迷信によって命を落とすアルビノの方もおられ、マイノリティーに対する差別はどこにおいても深刻な迫害であることを目の当たりにしました。
以上が「滞在中に特に驚いたこと6選」です。
次号、ウガンダの文化の一部である、「ウガンダ食6選」の紹介をさせていただきます。