弁護士 吉江 仁子
■ 3月27日(土)共同訓練:5日目:はい○ん
クルーと迎える、初めての朝。
昨日は、今朝7時の「はい○ん」に備えて、12時に布団に入りました。
でも、クルーが、夜中にバタンと体勢を変える音で、目が覚めることしばしば。
普段、一人で静かに寝てるからね・・・。
早く、これにも慣れなくちゃね・・・。
今日は、クルーは、軽くいびきです。かわいく寝ています。
さて、今日のテーマは、ちょっと失礼して、「はい○ん」です。
お食事中の方は、ごめんなさい。
盲導犬は、人の社会参加を助けるために、働きます。
なので、いつでもどこでももよおしたときに「はい○ん」をさせるわけにはいきません。また、「はい○ん」をもよおして、「クウン」とか鼻を鳴らして、外に連れ出すことを催促させるわけにもいきません。
だって、歩行中に、ワンちゃんがもよおして、クルクル回りだしたのでは、安全に歩くことができない。それに、裁判で証人尋問中に、ワンちゃんがもよおして「クウン」では、尋問に全力を出せない。
そこで、ワンちゃんの「はい○ん」をコントロールするのも、使用者の仕事となります。
「はい○ん」の管理の第一歩は食事。
クルー君は、今は、午後4時半に、カップ3杯のドッグフードを食べています。
毎日、決まった時間に、決まった物を、決まった量、与えることで、「はい○ん」のリズムが保たれています。それから、毎日、決まった時間に、決まった物を、決まった量、与えているので、毎日、決まった量の決まった色の「○ん」が出ます。
それで、ワンちゃんの健康状態の管理をします。
ということで、かわいいからと言って、おやつをあげたり、おやつをもらったりすることは、厳につつしまなければなりません。
「はい○ん」は、腰に袋をセットして、かけ声をかけて促してあげると、やがて、ソノ気になって、地面のにおいをかぎながらクルクル回り出し、「○ん」をすると、腰の袋がそれをキャッチする、ということになっています。
どうやったら、こんな不自然な状態で、「はい○ん」をするようになるのか、まったく、訓練士さんの仕事には、驚くばかりです。
ちなみに、「お○っこ」も、みだりに片足をあげて、ピッピということは許されず、やはり腰に袋をセットして、かけ声をかけて促してあげると(以下同文)となります。こちらは、朝7時の後は、お出かけ前、お出かけから帰った後、ご飯の後、寝る前などに、促してあげます。これも、どうやったらこんな不自然な状態で、「お○っこ」をするようになるのか(以下同文)です。
で、クルー君、今日は「お○っこ」と午前7時の「はい○ん」は、私の促しで、ちゃんとソノ気になってくれたのですが、午後1時の「はい○ん」がダメで、午後3時、午後4時半にも促したのですが、それもダメで、ようやく午後8時半になって、今日の2回目が出たのでした。
かけ声が変わって、勝手が違ったのでしょう。
共同生活2日目。私もクルーくんも、なかなか大変です・・・。